さまざまな様式の建築物が多くある中、引っ越しやリフォームのため家や建物を取り壊す場合があります。一言で解体といっても、建物の構造や状態などにより工事の手順や費用は変動します。木造、鉄筋コンクリート、鉄骨などがありますが、日本では木造住宅が多いといわれていますので、木造解体についてご紹介します。
木造解体とは

木造解体の特徴

まず木造解体の特徴は、手作業が多いという点です。2000年に公布された建設リサイクル法により、分別解体が規定され重機など機械のみを利用して解体作業をすることが比較的難しくなりました。理由としては、木造建築のみならず建物には多くの建築資材が使われていており、内装、外装、基礎などその1つ1つを分別して処分することが必要となったからです。解体から手作業の部分を多くすることにより、機械のみで解体を行ったときより産業廃棄物の分別がしやすくなります。その結果、費用と時間がかかり作業がなかなか進まないということが起こります。
解体工事の手順

簡単に木造建築の解体工事の手順を説明します。
①重機などの機械の作業空間を確保するため、塀などの障害物は撤去・保護作業を行います。
②足場と養生の設置を行います。養生は騒音被害・粉塵の飛散被害の予防にもなるため設置することが大切です。
③内装材の解体・撤去作業を行います。家屋内の石膏ボードの撤去、断熱材の撤去は手作業で行っていきます。ガラスや畳、蛍光灯なども分別しながら解体を進めていきます。
④内装材の解体の後、重機での解体作業に移ります。
⑤重機解体の終了後、分別した産業廃棄物の処理を行います。
⑥なにも無くなった土地を更地に戻していきます。
⑦その他、周辺の道路や環境の整備をして終了です。
一般的な2階建ての木造建築が更地になるまでおおよそ2週間かかります。解体費用の平均相場は、坪単価が25,000円〜35,000円程です。
木造建築物に強い解体業者の特徴

解体する建物の図面や床面積をメールや口頭で伝えればよいと考えている人が多いのではないでしょうか?図面ではわかりにくいこともあるので解体業者には必ず現場を見てもらうことが必要です。
業者の中にはホームページ内で施工事例を写真付きで紹介しています。金額や施工日数などの詳細も書かれていますので、木造建築解体の実績を確認することができます。ぜひ活用してください。
信頼できる業者の選び方

見積もりを複数社比較する
見積り額が業者ごとに違う理由は、業者ごとにそれぞれ得意と不得意な分野があるからです。業者ごとに所有する設備にも差があり、どれだけ外部への発注を抑えられるかも解体費用に影響します。見積りは取り壊す建物を得意とする業者に複数依頼するのが良いとされています。見積もり範囲をしっかり打ち合わせしておくことにより、2~3社の見積りをしても容易に比較検討することができます。見積書の内容や金額を見比べることにより、良い内容での契約ができます。場合によっては、見積額が業者間で10万円から100万円の差が出ることもあります。
解体業者選びのポイント
見積書の内容を確認することのその他にも、作業人数、作業時間、搬出する車の大きさ、ガードマンの人数、近隣への配慮、なども事前に聞いて比較しましょう。一般的に木造2階建ての住宅であれば2週間程で更地になります。音やホコリなど近隣には迷惑をかけてしまうので、どのような順序で解体をしていくのかなどを知ることにより会社の方針や信頼できるかどうか知ることができます。
建築業者は都道府県知事に認可を受けています。解体のみを生業とする会社であっても「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」による都道府県知事登録を受けている必要があります。産業廃棄物を不法投棄せず正しく処理されたことを証明する産業廃棄物管理表を見せてくれる業者を選ぶことも重要です。この産業廃棄物管理表は業者が5年間保管し、都道府県知事宛に報告する必要があるのです。書類などをしっかり管理している会社は信頼でき、安心して解体を依頼することができます。
まとめ

木造建築に関わらず、解体前にしっかりと情報収集し、業者ごとの見積もりを比較しながら決めていくことが重要です。安さだけで選ぶのではなく、しっかりとした施工管理のできる信頼できる会社を選ぶことが大切です。