
「エクステリア」とは建物の外部のことを指し、建物の防犯性を高め、装飾することで彩りを添える役割があります。
店舗のイメージやコンセプトを外観で分かりやすくアピールすることにより、集客に大きな影響が出ます。店舗の「エクステリア」は入店しやすさだけでなく、経営においても重要なPOINTですのでデザインには配慮しなくてはなりません。
「エクステリア」と「外構工事」は同じこと?

「エクステリア」と「外構工事」という言葉がありますが、何が違うのか分からないですよね?まずは「エクステリア」と「外構工事」の違いについて解説します。
「エクステリア」は「インテリア」の対義語です。「インテリア」はイメージしやすいと思いますが、照明・家具・カーテン・壁紙の内部の装飾です。対して「エクステリア」は照明・門・フェンス・植栽の外部の装飾を指すのです。
では、「エクステリア」と「外構工事」の違いは何でしょう。

少し前までは「エクステリア」と「外構工事」は同じ意味で使われていましたが、最近では違う意味として使われています。
「外構工事」は建物周りの駐車場舗装や排水、造園工事等の外部構造物の工事全般を呼ぶことなのです。
そのためいくつもの外構工事を組み合せて作った空間全体を「エクステリア」と呼ぶということになります。
このように「エクステリア」と「外構工事」は違う意味を持ちますが、外部の工事という点で同じ意味合いの言葉として使うケースも多いのが現状です。
派手な「エクステリア」

元々、「エクステリア」には外部、外面、外観という意味があります。冒頭にも書いた通り、建物の防犯性を高め、装飾することで彩りを添える役割があります。そして何より、店舗のイメージやコンセプトをデザインし、お客様に空間を楽しんでもらいます。
門扉・フェンス
門扉やフェンス設置することで、近隣との敷地が明確化されます。また重要なのが店舗の防犯性を軽減することができることです。営業時間外は不審者に狙われる傾向があるからです。
しかし、単純に高い塀やフェンスでは圧迫感があるので、見晴らしが良く開放感がある空間デザインが必要です。
アプローチ
道路から玄関に続く通路がアプローチです。お客様が入店したくなる雰囲気とイメージを表現します。素材も敷石やレンガ、タイル、枕木、砂利、人工芝等たくさんあるので組み合わせてお店のコンセプトが伝わるデザインにしましょう。
ウッドデッキ・テラス
テラス席は眺めが良い環境や見せたい庭があるときはなどは人気が出る席です。 店先にあれば開放的な雰囲気を表現できます。パラソルやビニールカーテンで雨風を最小限にはできますが、テラス席を広げすぎると天候が悪い日は客足が悪くなるので注意が必要です。
照明
外部の照明は足元の安全を確保する、不審者の侵入を防ぐという効果があります。また、光の演出で個性的な雰囲気を作出すことも可能です。ライトの色や数、見せたいところにスポットを当てる等、お店のイメージ作りには欠かせない要素です。
地味な「外構工事」

「外構工事」は、大規模な工事にもかかわらず、見た目が地味な工事なんです。「エクステリア」はカラフルで変わって行く様子が見た目で分かりやすいですが、「外構工事」は機能性を重視した裏方工事なんです。
駐車スペース
「外構工事」の中で特に必要とされるのが駐車スペースの工事です。駐車スペースは砂利、コンクリート、アスファルトが多いですが、どのくらいのスペースが必要かによって費用が大きく変わります。土のままでは雨が降ると泥だらけになり、お客様の靴も店内も汚れてしまいますし、風邪があると砂埃が舞い、衛生管理が必要な飲食店には特に不向きです。
植栽
ビルの間に見える花壇や木々は心が癒されますよね。店舗のイメージに合わせた植栽は心を癒すだけでなく、ガラス張りのお店の目隠しや、交通量の多い歩道や道路との境界を開放感を損なわずに担ってくれます。
基礎工事
「エクステリア」で紹介した「門扉・フェンス」や「ウッドデッキ・テラス」を設置するためには土台となるコンクリートの基礎工事が必要です。土台が無いと設置できないのに基礎工事は見落とされがちです。これが「外構工事」が地味だと言われる大きな理由です。
排水工事
雨水が一部の場所に溜まることなく側溝に配水されるように計画が必要です。最近の大型駐車スペースでは雨が降ってもそのまま浸透出来るようなアスファルト舗装も多くみられますが、それでも緩やかな傾斜をつけて側溝に向かって水が流れるように工夫しています。
業種別で見るエクステリア

「エクステリア」は、店舗のイメージやコンセプトを伝えることにより集客に大きく影響しますとお伝えしましたが、実際には業種によってどのようなちがいがあるのでしょうか?ここでは業種別に見ていきましょう。
≪和食店≫
店舗の入口までの敷地に、日本庭園のような白い玉石、竹、木製の塀 等々
≪中華料理店≫
赤や黄色を基調としたカラー、中国特有の置物や看板 等々
≪カフェ≫
開放感のあるテラスと植栽、パラソルやこだわりのあるテーブル 等々
≪クリニック≫
白やパステルカラーを基調とした清潔感があり、圧迫感がないカラー、入りやすい門扉やフェンス 等々
外構工事に強い業者とは

一言でいうと、下見や打合せ時にしっかり確認して説明してくれる業者です。経験や実績が多い会社は、依頼者は素人であり、工事内容を理解するのに時間がかかることを知っています。また、依頼者のイメージをくみ取り、具現化するだけの技術があります。
「外構工事」は、50項目以上の工事内容になるのです。依頼者のみなさん自身も下記の内容を勉強し、下見や打合せ時に質問できるように心がけましょう!!
依頼したい土地を知っておく
所有する敷地の広さ
隣接地との境界線の確認
電線などの位置
人の流れる方向
あくまでオーダーメイド工事であることを理解する
「外構工事」は、既製品ではありません。土地の形や土壌によってケースバイケースです。いくら完成予想図があっても出来上がりのイメージです。業者任せにするのではなく、自分の目で現場を細目に見てまわることが必要です。
定価が分からない
上記と同様の話になりますが、使う材料や素材の量によって概算は出来ます。しかし、イメージと違ったり、途中で変更が生じたりと見積もりと大幅に違う費用になってしまう場合もあります。依頼者は随時業者と打ち合わせをしてすり合わせをする必要があります。
外観からは見えづらい工事があること

私たちの目には進捗が遅いと感じる工事もしばしばあります。特に基礎工事においてはなぜ進まないのかと不思議に思う方もい達者います。養生や施工の順序の理由があるのです。私たちは分からないこと、不思議に思ったことは進んで業者に聞きましょう。
まとめ

「外構工事」は、地味で見えづらく、進捗が分かりづらい工事です。「インテリア」と違い、置いたり、飾ったりすれば終わる作業ではなく、風や地震にも耐えうる構造でなければなりません。
業者任せにせず、自分の土地を知り、細目に現場に行き、依頼者と業者双方がコミュニケーションを蜜にすることこそが完成度と満足度に繋がります。