
もうすぐ賃貸の家を解約するけれど何をすれば良いの?
家を解約するときの手続きは何があるの?
家主とトラブルになりたくない!
引越しをする際にこんなお悩みはありませんか?初めてお引越しされる方は自分が何をどこまでやれば良いかわからず悩んでしまうと思います。
本記事では原状回復の解説から解約時にトラブルにを避ける方法までを徹底解説していきます。記事を最後まで読むと原状回復の意味が分かり、トラブルなく的確に賃貸の家を解約することができるようになります。
原状回復とは何か?

まずはあまり聞きなれない「原状回復」という言葉について分かりやすく解説していきます。特に現状と原状では読み方は同じでも使われ方が違うので、注意して覚えるようにしましょう。
現状回復と原状回復の違い
一見同じような意味に見える2つの回復ですが、一体どんな違いがあるのでしょうか。2つの違いを簡単に説明すると以下の通りです。
・原状回復は「借りた時」の状態にする
・現状回復は「今の」状態にする
引越しの場合、原状回復は借りた部屋などを元の状態に戻すという意味で使われる方が正しいです。対して、現状回復だと今の状態に戻すだけなので、引越しの際には不適切になります。
原状回復義務の定義とは?
借地借入法により、賃貸借契約の終了時に借りていた家の損傷を回復する義務が発生するというものです。つまり、必ず原状回復をしなければならないということです。対して、民法上でも原状回復の定義がありますが、少々意味が異なりますので注意が必要です。
また、1998年に退去時の際、敷金のトラブルが多かったことから、国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を作成し、トラブルを未然に防ぐためにガイドラインの活用が勧められています。
ここまで原状回復について、意味を理解できたと思います。次は責任の範囲について抑えていきます。
原状回復について、入居者と大家の責任範囲の違い

入居者と大家の責任範囲の違いには主に「普通に住んでいて起こり得ること」が基準となります。普通に住んでいて生じる汚れや破損があった場合は大家側が負担するのに対し、それ以外の原因があって、汚れや破損があれば入居者が負担することになります。
これだけでは分かりづらいので、例を用いながら解説していきます。例えば壁のクロスが2つの違う原因で汚れてしまったとします。1つは入居者が負担するケース、一方は大家が負担するケースになっています。
入居者が負担するケース
部屋が禁煙となっていたのにタバコを吸って、壁にヤニの汚れをつけた場合は入居者が負担することになります。この場合はもちろん禁煙を守っていれば起こらなかったことなので、大家側は負担する義務はありません。
大家が負担するケース
テレビなどの背面の壁に黒ずみ(電気焼け)がおきた起きた場合は大家側が負担することになります。この場合は普段生活していれば起こることなので、入居者側は負担しなくて良いです。
このように原状回復の責任範囲は「普通に住んでいて起こりうること」が基準となっています。
責任範囲を抑えたら、次は退去時に必要なものを確認しておきます。
退去時には何が必要なのか?

退去時にはライフラインなどの各会社に連絡を入れて、退去日を決めなければなりません。また、最後には立ち会いも行かなくてはいけないことを忘れないようにしましょう。
契約していたライフラインの会社に退去の旨を伝える

契約を終了しないと引っ越した後でも料金を請求されることになります。連絡をし忘れないように、早めに準備しておくことが大切です。
特にガスの契約解除時にはガス点検員が立ち会いに来ないといけないので、早めに退去の旨を伝えるようにしましょう。
また、基本的に解約を伝えるときは各会社1つ1つ連絡を入れるのが普通ですが、最近ではネットで一括申し込みができるところもあるので、使用できるか確かめてみてください。
敷金を超えた修繕費を支払う
入居時に支払った敷金が修繕費を上回ったら超過分を支払わなくてはなりません。まず敷金とは借主が家賃を滞納した時や、退去時に破損した部分などを修繕するための前払い費用です。
例えば敷金で3万円払っていたとして、退去時に修繕する部分がたくさん見つかり3万5000円だったとすると、超過した分の5,000円を支払わなくてはならないということです。
逆に、修繕する部分が少なくて2万円で済んだ場合は1万円が返ってくることになります。
最後は退去時のトラブルを未然に防ぐ方法についてです。
トラブル防止するためには?

退去時にトラブルになるケースは、入居前の契約が原因になることがほとんどです。なので入居する際によく大家と話し合って、お互い納得した上で入居準備を進めることをおすすめします。
入居時に責任範囲を明確にしておく
賃貸契約をする前に契約書をよく読んで、お互い納得したら契約を進めていきましょう。もし家賃が月6万円で5年間住んだ場合は、更新料を除き約360万円の買い物をするわけです。とても大きな買い物になるので慎重に選んでいくことが大切です。
契約するときはクリーニング料が許容できるか、「原状回復におけるトラブルとガイドライン」を見て、自分の責任範囲に納得できるかを確認して合意するようにしましょう。
自分で判断がつかない場合は、専門知識を持っている第三者機関で相談してみてはいかがでしょうか。
入居前に部屋の中を確認し、記録しておく
記録するのは、入居時から傷がある状態で住んで、そのまま退去時に修繕の請求をされないようにするためです。退去時に傷があることが発覚しても、証明するものがなかったら入居者の負担になるので、面倒でも記録を取っておくことが大切です。
また、引越し作業をする際に傷がついていないかチェックしておくことも大切です。入居して住み始める前までは特に気を配って確認を繰り返しましょう。
原状回復は事前確認しておくことで安心できる

もう原状回復という単語だけで悩まないで、正しく知識をつけ準備することで、安心して退去日を迎えるようにしていきましょう。
また、退去前に確実に自分の過失で壊れたというものは事前に直しておきましょう。もし、「壊れているのかわからないけれど、不具合がたまに起こっている」という場合は、お近くのガス会社であったり、水道会社に相談してみてください。
専門知識を持ったプロが丁寧に対応してくれます。相談は無料で行なっている会社が多いので、まずは悩まずに相談してみてはいかがでしょうか。